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IBIZA(イビサ)MUSIC ONでのVJ その1 Marco Carola、MUSIC ONの始まり

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昨年までIBIZAのAMNESIAという大きいクラブで行われていたMUSIC ON。 2012年より2018年まで六年間、毎週金曜日を四ヶ月半ほどのシーズン中にVJさせていただきました。 細かい説明をすると、Marco Carola(マルコ・カローラ)はナポリ出身のDJで、独立してMUSIC ONを開催する前はSven Vath(スベンヴァス)、Richie Hawtin(リッチー・ホゥティン)らとともに。2000年代の最高のパーティーであったCocoonというパーティーを開催しており、2010年代より、IBIZAがより商業的な流れの中でこの三者は分裂をします。 2012年は様々な音楽環境の中で大きな変化がIBIZAに起きた年でもありました。EDMシーンが音楽業界を席巻し、IBIZAもその流れの中に入ります。 そういった中で生まれたのが、マルコ・カローラのMUSIC ONとリッチー・ホゥティンのENTER。 ゆるぎない、テクノの立ち位置をIBIZAでしめした、リッチー・ホゥティンのENTER。 独自のミニマルでテックなサウンドを武器に爆発的な人気を獲得したMUSIC ON。 初年度のMUSIC ONでの四ヶ月半のシーズンを終わらせた、最後の曲。もちろん僕います。仕事を終えていたので、解放されて、 この時は二階のVIPの席で勝手に遊んでました。めちゃくちゃ酔っ払ってひっくりかえったのを覚えています。 MUSIC ONはよく日本ではテックハウスと言われますが、テックハウスというより、ミニマルなサウンドにラテンのパーカションなどを織り交ぜた、BPMも遅めの新しいサウンドでした。 基本的にはハウスですが、ミニマルハウスというか、テックハウスというか。 ミニマルテクノともいえます。 ナポリサウンドといいますか。 この年を決定づけた曲がこちら。 Marco Carola - Play It Loud! (Play It Loud!, Minus, 2011) この6年でパーティーは最高潮をむかえ、失速をしていくのですが。 その歴史に参加できたことは喜ばしいことです。 次回はMUSIC ONがなぜ成

BADHOP武道館でのVJによるアプローチ その1

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昨年のBADHOP武道館でのライブで光栄なことにVJを担当させていただきました。 彼らのステージへ対する熱意と創意工夫はとても熱く、使用する映像も自分たちで制作し、照明もこうしてほしいという信念があり 一緒に制作をする上で素晴らしい経験ができました。 VJとしてはある程度映像がきまっているので、エフェクトとタイミング、そしてVJとして一番大事な会場の雰囲気に合わせて明るさ、色を出し入れする事です。 DVDには収まっていると思いますが、背景を一色でおこなう曲も多数あり、経験としてはイビサでおこなってきた事が役に立ちました。 一色のVJでgrooveを出すというのは、一色で多くのレイヤーを重ねたり、超高速で明滅をしたりと多様なスキルが求められます。 人の視覚には捉えられない微妙な光の加減をすることで、見る人をクギつけにしたり、解放したりを繰り返す事がイビサで長年にわたって学んだ事なので、こうした彼らの大きなステージで還元できたことは嬉しく思います。 才能があり、努力を惜しまない、HIPHOPを心から楽しんでいる彼らのステージを是非機会があればチェックしてください。 この曲では基本的な色の指示は赤だったのですが、アドリブで照明の方とともに、紫を差し込んでます。 よりダークな空間が演出できたと感じてます。 BADHOPについてはおってまた。 BADHOP "BreatH of South" IN 日本武道館 "Walking Dead" - feat. Vingo & Benjazzy

sora tob sakana でのVJ解説、天体の音楽会 Vol.2 WALK

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sora tob sakana / WALK 天体の音楽会 Vol.2 生バンドでの公演でした。 そしてWALKは初披露。 なので照井さんから、歌詞を出してほしいですと 一言だけ要望がありました。 あんまり、歌詞だしたりって得意じゃないんですが。 そういうレパートリーがすくなくて。 初披露なので 1、読める 2、くどくない 3、リズムにあっている そんなところでしょうか。 うまくできたと思います。 肝心なのは これは歌詞の動画の上に 点々のパーティクルの映像を5枚重ねているのですが、それらを出し入れと各レイヤーでだいぶ本番の照明とバンドの演奏に合わせて変えているところですね。 当初はここまで派手にすることはないと思っていたのですが、最終的には随分と派手になりました。気持ちがのって、涙がでそうになったのを覚えています。 お客さんからも後々好評でした。 ありがとうございます。 ぺこり。

sora tob sakana 風間玲マライカ卒業への気持ちとVJでできること。

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先日のsora tob sakana定期公演でデコレーションとVJをしてきました。 風間玲マライカさんの卒業まであと少しなので。 四人でおこなうステージになにか花を添えたいなぁと思った結果のデコレーションと演出でした。 こういうことしかできないので。 概ね、ファンの皆さんにも好評だったようで何よりです。 今まで、幼いけどかっこいいというVJから 本人たちの素の美しさを引き立てていく方向へ少しずつシフトチェンジしてます。 アイドルの演出は本当に様々な要素があり、正解は決してないのですが、彼女たちの一瞬の輝きをより輝かせる仕事だと感じてます。 今しかない彼女たちの輝きをもっと輝かせるのが、VJとしてなにより幸せな瞬間といえるでしょう。 技術よりも気持ちが大事なのだ再確認です。 技術は気持ちを形にするために後からついてきます。 今後、VJを始める方がいたらご参考に。 sora tob sakanaのメンバーの四人のみんな いつもありがとう。 楽しい時間をもらってます。 2019年4月8日公演 
sora tob sakana presents. ~月面の遊覧船~ 62匹目 会場:恵比寿CreAto  演出(デコレーション、VJ)VJ TONTON http://soratobsakana.tokyo/teiki/

ひさしぶりの投稿とMMMでのアウトプットについて

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おひさしぶりです。 えっと 書き込んでいた時期からMagical Mystery Movie の作製と準備に取りかかりましたので、特に自分の内面、外面をアウトプットする必要がなくなったんですね。 なので、いままで書く事もないなぁと思って放置してました。 こうして前も読んでたよって人がいたら感謝です。 んで、なにから話ましょうかねー。 えっと、Magical Mystery Movieでも振り返りましょうか。もうずいぶん立つんですけど、振り返ることで、今構想中の次回作のヒントもあるかもです。 http://mmm.ton2.jp/ 観覧していただいた方や応援ありがとうございました。 第一回実験上映の予告編です。 自分でも、このミックスは秀逸だなぁw とにかく、映画館でDJとVJがゲストを椅子に拘束して二時間見せ続け聞かせ続けるとか、想像はついても想像以上の結果を出す為には一度やってみなアカンなと。始めは10人ぐらいの身内でやろうと思ったのですが、あれよというまに60人ほど集まっていただきました。 えー 結果はやってる側は散々でしたが、発展的な意見をみんなから頂きまして、その次の本番上映に繋がる訳です。 今回は各章にわけました。 賛否両論でしたが、狙った結果としてすべてのジャンルに対して曖昧でありつつ輪郭を出すという考えのもと、会えてセクションに分けました。通常のDJ、VJではなく、それより先の何かを目指しての一歩と捉えてもらえれば幸いです。 そこに規制と自由を入れ交ぜる事でVJとしてのTONTONとDJのしてのmedicalが現状の表現手段にピリオドを打つ為に構成された表現方法でもあります。 ここで、温泉集会のセッションからの流れを断ち切りたかったので、そういう意味ではうまくいったとも思います。 あ、 現場は機材のセッティングがうまくいかず、なぜか映写室のなかでリアルロボット操縦室の騎士とファティマみたいでしたけど。ごめんなさい。ぼくの準備不足ですね。 色々と自分なりのパーティー感も考えて、みんな愛するHAMASAKI COFFEEさん & 亀barさんと初のスウィーツを提供してくれた甘巫甘星さんに参加してもらいました。評判は上々でし

Girls Award と VJ

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Girls Award http://girls-award.com/ 日本が誇る巨大ファッション&エンターテインメントパーティー。 毎回、旬なアーティストのライブと十代〜二十代前半の女性の心をわしづかみにするブランドラインアップのファッションショーがメインの巨大パーティー。  えっ?パーティー? そう、パーティーです。 不思議な響きですが、制作、提供している側はこの感覚で行っています。 無数の人間の感情が交差しまくる会場とそれを彩る色とりどりのSHOWはまさにパーティーそのもの。出音も代々木第一体育館で最高で最大の音質音量です。 ある人がずばりなことを言っていたなぁ。 フェスで言うと、東京ガールズ コレクションはWIREで、ガールズアワードはメタモルフォーゼだ。って。 なので、こんな俺がVJとして呼ばれている訳です。 このライブの様子は一応録画しているのですが、表に出せないので直接観ていただくしか無いのですが、ちゃんとVJしてます。w 普通はですね、アイドルだったり曲が決まっているものは同期させた映像が便利なんですよ。俗に言う、ポン出しというものです。 映像を曲の頭に合わせてポンっとボタンを押して出すからポン出し。 でもね。 Girls Awardはパーティーで、おれはVJなんでちゃんとミックスしてます。 だから、照明も出音も一日のパーティーの流れにそっていて、アーティストのタイムテーブルも絶妙に組まれていて、VJも流れの中にそった演出をその場の空気感にとけ込ませて、いかに演出するかにかかっています。 前回の2014/OWではなんとかとけ込んだ演出ができたように思います。 うーん。なに言ってるんだろう?と思うかもですね。 細かく言うと だいたい毎回、9アーティストぐらいを順番に担当するんですね。 1アーティストはだいたい2〜3曲です。 間にファッションショーが入ります。 一日の公演はだいたい15時に始まって21時に終わります。 なので、必然的に映像の演出も最初から飛ばしていく訳には行きません。 抑えめに始めます。 お客さんが盛り上がってきたら、それに合わせていきます。 はい。 クラブの演出と一緒な訳です。 最初のアーティストからお客さんの入りがよくて盛り上がる事もあ

ハイパーソニックエフェクトとVJの関係性

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ハイパーソニックエフェクトとは? と思った方はいますか? 要はですね、人が聞き取れない超高周波の事なんですね。え?そんなもん聞けないじゃんって思うと思うんですけど、そうじゃないんですよ。 じゃあどうやって聞くの? って思うじゃないですか、感じるって事なんですね。 通常は20kHz以上の周波数を持つ音波は耳で聞く事ができないんですが、実は肌で感じているんです。皮膚で感じ、受け入れることで脳のアルファ波を上昇させたり、ストレス緩和になるのです。その効果の事をハイパーソニックエフェクトと呼ぶのですね。はい。 自然の中は100kHzの音であふれており、その音で癒される効果があるのです。ハイパーソニック・サウンドの宝庫は熱帯雨林です。虫や鳥の声、そして樹木や風の音。まさに音の天国ですなぁ。それは人間がもともと熱帯雨林で過ごしていたことも関係あります。種として生存時間がながい熱帯雨林の音を聞く事でリラックスできるという訳です。 これはCDとかだと聞けません。22kHzまでしか再生できないので。しかし、ハイレゾリューションオーディオ規格であれば、100kHz近くまたはそれ以上の音を再生することができのです。まぁ、俗にいうレコードの方が音がいいというのは周波数帯の幅が広いという事もあります。 では身近な音楽としてハイパーソニックエフェクトを体感する方法はというと、先述した森の中に入るというのがてっとり早いんですけどね。 音楽的にはガムラン、ケチャ、尺八なんかが強烈にハイパーソニックエフェクトを出してます。もっと現代的に追求しているのが映画『AKIRA』でおなじみの『芸能山城組』ですな。 http://www.yamashirogumi.gr.jp/akira/sankou/index.html そういった意味では現実世界でコンサートを聞きにいくってのはとても有意義な時間を過ごせるという事です。 え、そんなこと知ってるって。すみません。w ちなみに日本人は、そういった高周波の音を好む傾向にあり、例えば鈴虫を飼うなど。西洋人には無い行動ですから。 そういった高周波を受け止めやすくするように、袖口の広い着物を愛好していたそうです。 うんちく。 じゃあ映像はどうなんだろうと思う訳です。 まずは、人間の目に見える範囲を「可視領域」といいます。 その波長の幅は、360~400nmから760~

虚空(アーカーシャ)とVJ

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ex:theory 2015.02.07.SAT PLUG SHIBUYA TOKYO CD HATA & VJ TONTON 先日、あるアーティストの方から、VJをみていただいて、『虚空』を感じる事ができたとうれしい言葉をいただいた。 そこで、虚空について考えてみよう。 まず、その事への感想としては、目指している一つの到達点が、自分の尊敬する方から突然に言葉として振ってきたので驚いています。 同じような意味でいわれた事はあるように思うのですが、「虚空」と簡単明瞭な言葉といて表現されたのは初めてでした。そう虚空を目指していたのだな、俺は。 虚空(アーカーシャ)とは。 なにもないくうかんなのにすべてあるくうかん だそうです。 ふむ。 ここまで来ると、VJで目指すものではないですな。 ここは、噛み砕いて説明してみましょう。 KLOMAがここでも出てきます。 SAKOTA HARUKAさんが、昔に「VJとして目指すところは、お客様が目をつぶって音を聴いて想像した世界が目を開けたときに目の前にあること」だと言ってました。 さかさまに捉えると、目の前にあったことが、目を閉じた想像の世界でも繰り広げられることとも取れます。 これも一種の虚空なのでは、ないのかとも思うんですね。 相互の関係はなりたった上では、なにも無くても良い訳ですから。 拡大解釈しすぎかしらw では、自分の場合はどうかと。 ぼくの場合はですね、実際に映像とかなにもなくてもいいとも思ってます。そこに到るまでの残像というか、光の粒子の残りというか。ただ単にある一つの映像が、脳や心を突き抜けていってくれたら最高かもしれません。そうなんですよね。そこまでいったら目をつむっても光を感じてくれる波長域につながるんじゃないかとも思ったりする訳です。 はぁ、なに言ってんだこいつ? という感じですね。 かんたんいうとですね。 完全に音と空間にシンクロできたら、すべて境界もなく、映像という認識すら無くなるんじゃないか?って事ですね。 そういう瞬間を連続的に調節できたら、きもちよくさせれるだろうなぁ。 すべてを忘れさせてやるぜ、BABY! ってことですよ! よし、解りやすくなってきた。 まだまだ虚空までは手の届かない、孫悟空みたい